2007年04月29日

ホーソーンとベルテーン

4月30日のベルテーンの前日なので、ベルテーンと西洋山査子の話を書いておきましょう。

ベルテーンは春分と夏至の間の夏の再来を祝う異教徒のお祭りです。
ケルト人たちがこの日をベルテーンと呼び、家畜たちを放し、ハロウィーンの日まで家畜が無事でいるようにベレノス神(太陽神とされる)に祈る祭りをおこなったそうです。
ベレノス神は森と狩りと動物をつかさどる角ある神でもあり、生命と死と冥界の主であるそう。
角ある神は冬至に生まれベルテーン祭に女神と結婚し夏至に死ぬとされるので、ハデスと春の女神ペルセポネとの結婚とも言われています。
そして万物の豊穣を祈る祭りとなります。

「ベルテーン」という名前は「明るいかがり火」の意味があり、丘の上などでかがり火を灯して祝われたようです。

実はこのかがり火は9種類の違う木が薪として使われ、金属の斧やのこぎりで切ってはいけなくて、また、火をおこすのも2本の樫の木をこすりあわせるという決まりもあったそうです。

もちろんこの日は妖精たちも活発になり、自然界の力がとても高まるときです。

29日か30日がワルプルギスの夜と言われ魔女たちのサバトをおこなう日でもあります。
メイデーとして今は扱われていますが、5月を迎えるために
使われる植物のひとつがホーソーン(西洋さんざし)なのです。
夜明け前に摘むのですが、ホーソーンなどの葉にたまる露で顔を洗うと顔色がよくなって一年以内に結婚相手があらわれるなどの言い伝えもあります。

ホーソーンはばら科の木で5月に白い花を咲かせます。
イギリスではよく生け垣などに使われるようです。
メイフラワーと呼ばれるように欧米では5月の代表的な花です。
落雷よけに戸口に枝を下げておくことで厄よけ的な働きもあります。

ベルテーンのお祭りの中でメイポールという柱にリボンをつけて、
このまわりを踊り、豊饒を祝っているようです。
メイポールにはホーソーンの枝でつくった輪をさげたり、ダンスを踊る娘の中で一番美しい娘がメイクイーンとして選ばれ、
ホーソーンの花冠を頭に飾られたりもしたそうです。
メイポールそのものはケルトというより、アングロサクソン人の文化の流れからきているらしいです。


日本ではそんなになじみはないですが、中国原産でもあるので、
中国ではもう少しメジャーでしょうか。
山査子の実をドライにしたやつは薬膳にも使われますね。
甘酸っぱくておいしいのではまってたときがありました。
貧血予防にもよいのです。

ハーブ大全では花と葉、果実を利用することが記入されています。
心臓疾患や血行障害に利用されるようです。
「心臓の冠状動脈と末梢動脈を広げるフラボノイドを含み、プロシアニジンが心拍を遅くする」ということです。
高血圧にもよいそう。

Hawthornと書くのですが、ハグソーンのなまりで「ハガ」には生け垣の意味があるところからつけられているようです。

フラワーエッセンスではフィンドホーンに西洋さんざしがありますが、
こちらはなぜかHoly Thornとなってますね。
聖なる花のような。

他にもホーソーンのエッセンスが作られているメーカーはあります。
グリーンマンツリーとか。

ひとつ言えるのはこの花はフラワーエッセンスとして働くとしたら
やはりハートへの影響が一番強いだろうなということです。

日本では5月というと節供なので、花ではないけど、菖蒲が使われます。あと柏もちの柏とか。

夏への準備の時期というのが適切でしょう。
かがり火のように内なる炎をもやし、ハートを開き、夏への扉が開かれる。

そうですね、ホーソーンの代わりにノイバラの花を象徴させておきましょうか。

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2007年04月27日

見頃の花たち

GW前にさぬき市の みろく公園へお花の様子を見に行きました。

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Wisteria floribunda マメ科フジ属

藤の花は満開までもう少し。上から順に花が開いていきます。

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白い藤のようですが、これはどうもハリエンジュのようです。
同じマメ科にあたります。ニセアカシアという別名もあります。
クマンバチのような大きいハチたちがたくさん群がってました。

Robinia pseudoacacia マメ科ハリエンジュ属

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なんだか濃い黄色の大群はヤエヤマブキたちのようです。
ヤマブキより少し遅めに花が咲きます。
とても甘い香りが漂っていました。
薔薇のようですね。
オレンジに近い濃い黄色で生命力が感じられます。

ヤエヤマブキ kerria japonica ばら科ヤマブキ属

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この公園でけっこう目立つのがこのベニバナトキワマンサク。
Loropetalum chinense Var.rubra
マンサク科トキワマンサク属

とても濃い紅色です。花はリボン状になっていて、落ちた花弁で
マジェンダの道が出来ていました。

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モチツツジはこれからですが、少し観察出来ました。
5月四国の山へ行くと普通にたくさんどこでも見られます。
モチツツジ Rhododendron macrosepalum

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これはつぼみ。付け根はねばねばする粘着する部分となっています。

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比較的モチツツジはあまり日当たりがよくないところにもたくさんあります。だから崖の上とかじゃないので手に届くような場所でみられるのです。花はわりと丈夫で手にとっても形はしばらく保たれます。
やわらかいようでしっかりしているようです。

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ワッペンのようにつけることもできます(笑)

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ゴマノハグサ科の桐の花はとても高いところで咲いているので
上に上がったところでちょうど目線が同じになりました。
しかし、遠い(笑)
花はぽたぽたすぐ落ちます。あまりいい香りはしません。

桐 Paulownia tomentosa
posted by ティアラ at 11:31| Comment(0) | TrackBack(1) | 春の植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月20日

花と時間

カール・リンネの考案した花時計を知っていますか?

陶器のノリタケがこの花時計でデザインしたシリーズをリンネコレクションというシリーズを作っておりますが。

この花時計は

2時 夜咲きサボテンが閉じる
5時 朝顔、野薔薇
6時キャットミント
7時 -- アフリカンマリーゴールド orange hawkweed タンポポ
8時 -- Mouse-ear hawkweed, African daisies
9時 -- Field marigold、リンドウ, prickly sowthistle が閉じる
10時 -- ヘリクリサム, カリフォルニアポピー, common           nipplewortヤブダビラコ閉じる
11時 -- スターオブベツレヘム
12時-- Passion flowerトケイソウ, goatsbeard, 朝顔閉じる
13時 -- Chiding pink 閉じる
14時 -- Scarlet pimpernel紅はこべ閉じる
15時 -- Hawkbit 閉じる
16時 -- ‘4時の植物が開花, 小昼顔閉じる, カリフォルニアポピー閉じる
17時 -- 白い睡蓮閉じる
18時 -- Evening primrose月見草, moonflower


食器にもなってるデザインのほうはこちら
ヨーロッパのお花がメインなので知らない花も多いようです。
しかし、チコリやオニユリ、ノゲシ、キンセンカなどがあります。

今、ちょうどスターオブベツレヘムがうちに咲いてて、だいたい昼前から開き始めるので11時であっていますね。
カリフォルニアポピーも昼前から開いて、夕方には閉じてますね。

花は光や温度などで閉開するのですが、それを利用して時間を知るということをリンネは考えたわけです。

日本でも研究した人がいます。



日本の花で花時計を作りたいと丹念に観察をされて、結果をまとめています。花と時間に関してここまでまとめている本はあまりないように思われます。
それに基づいて表にまとめた「明石・神戸における一日の花時計」は
こんなふうです。咲き始め
1時 朝顔
2時 もみじあおい
3時 むくげ
4時 きゅうり、フヨウ
5時 つゆくさ
6時 西洋たんぽぽ、蓮、ノゲシ、松葉ボタン
7時 カタバミ、タマスダレ、ヒメハナビシソウ
8時 オオイヌノフグリ、ハコベ、イヌガラシ
9時 ムラサキカタバミ、アネモネ アマナ
10時 ボタンギョク
10時 マツバギク
11時 タマスダレ

12時 ルコウソウ、ハス 閉じ始め
13時 つゆくさ閉じ始め
15時 オシロイバナ咲き始め オオイヌノフグリ閉じ始め
17時 夜顔咲き始め
18時 オオマツヨイグサ咲き始め
19時 月下美人咲き始め

という感じ。
ひとつひとつの草花についての観察もまとめられています。

この本によると江戸時代にも時間と花の関係をまとめた人がいるようです。「リンドウは巳の刻に開き、未の刻に閉じ、オシロイバナは未の刻に開き、翌日の巳の刻のしぼむ」など。

あと18世紀の植物学者リニアスの花時間は時間を花の名前で呼んでいたときもあったようで、とても素敵ですね。
1時はばらのつぼみ、2時はヘリオトープ、3時はホワイトローズ
4時はヒアシンス、5時はレモン、6時はロータスブルーム
7時はルピナス、8時はオレンジ、9時はオリーブリーフ
10時はポプラリーフ、11時はマリーゴールド、そして12時はパンジーアンドヴァイオレットとなっています。

「お、ホワイトローズの時間だ」と言ったりして楽しそう。

フラワーエッセンス的には時間に正確な花はたとえば朝なら
エーテル体との強い関係が考えられます。
そして夜から咲く場合、アストラルとの関係が深いことが考えられます。昼開くような場合は光や熱との関係もあります。

蓮の花のように早朝に開いて、昼に閉じてを2,3日繰り返して、開きっぱなしになって花びらが落ちていくものは神聖な部分とつながりながら、地に足をつけて生きるチャクラを連想させます。
そして開きすぎたスピリチュアルなプライドはバランスを失う姿もみせてくれます。

そのように時間と花の関係を考えるのもおもしろいです。

しかし実際に時間によって花が咲く時計があれば素敵でしょうね。
ただ、時期が違ったり、花の高さやバランスから難しいでしょうけど。
posted by ティアラ at 13:14| Comment(0) | TrackBack(1) | 花のアート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月05日

イースターとイースターリリー

次の日曜はイースター、復活祭です。
ちょうど今年は日本での花祭りなどと日にちも重なりますね。

そもそもイースターとは何か?

名前は春の女神エオストラ(Eostra)にちなんでつけられて、その女神の名の語源が東方(East)であるというように太陽の象徴としての意味もあるらしいです。

それをキリストの復活を祝う行事としてクリスマスに次ぐ大きな教会行事となっているわけです。

イースターは毎年日にちが変わります。

春分の日の後の満月の次にくる最初の日曜日です。

日曜日は太陽と結びつけていると思います。

行事としてはいろいろあってこの日を中心に前後17週間にわたって断食や饗宴がなされたりするものであったようです。
外国ではイースター休暇もありますね。

卵を生命の再生の象徴としてペイントされたものなどよく知られていますね。
エオストラにつかえる動物ウサギがもってくるものと信じられてもいるようです。

また、春に芽吹く植物もこのときに使われます。
タンジーやビストートといった植物です。
タンジーは食べ物として扱われますが、花が卵の黄身のようだからでしょうか。
ビストートはあまり日本ではなじみがありません。
ハーブの一種でピンクの花が咲くようです。
イースターにはプティングにして食べると子宝を授かる薬効があるとか。

さて、イースターの祭壇には必ずイースターリリーが飾られます。

その名の通り、イースターと結びついている花です。
別名はマドンナリリー、日本では鉄砲百合にあたります。

百合というと夏の花というイメージが強いので
あまりピンときませんが、この時期に自生すると書かれてあるので、
どこを基準にしているのかわかりませんが、あたたかい土地のようにも思われます。

聖母マリアと深く結びついた花で、純潔をあらわします。
春は女性的なエネルギーと結びつけられていたと思うのですが、
女神の象徴として白いゆりが選ばれたのではないかと思います。

イースターリリーはFESのフラワーエッセンスにもあります。

意味的にもこうしたキリスト教での禁欲的なイメージが強いようです。
禁欲的なイメージから解き放ち、女性の生殖器のエネルギーを自由に流し、魂の純粋さを取り戻します。

クリスチャンでない場合、あまりイースターは関係ないかもしれませんが、春の女神の復活ということでイースターリリーのエッセンスをとってみるのもよいかもしれません。

日本では花祭りですから桜のほうが身近かもしれませんが。
桜とイースターリリーのブレンド風呂とかどうでしょう(笑
posted by ティアラ at 12:26| Comment(0) | TrackBack(3) | 花の生活史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月04日

薔薇と向き合う

というタイトルの講座を5月に東京でやります。

くわしいことはこちらをごらんください。

シリーズで季節ごとの重要なアーキタイプとなる花を扱った講座をやっていきたいと思っています。

薔薇の季節はもうすぐですね。

最近、黄色い薔薇が気になります。
薔薇には青だけないと言われますが、
みなさんは何色の薔薇が気になりますか?

ホワイト
クリーム
イエロー
アプリコット
薄ピンク
ローズピンク
サーモンピンク
ディープピンク
オレンジ
パープル
レッド




この本はオールドローズと原種バラの花の色別になってて、
写真がとても綺麗です。
バラの色を楽しみたい方によいですね。
posted by ティアラ at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 春の植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月01日

花のアーキタイプ

ここでフラワーエッセンス療法で知っておくべき「アーキタイプ」について説明しておきます。

クライアントに話をしていても「アーキタイプ」って何ですか?
とよく質問をされるので、ユング心理学などにとくに関心がなければ
わからない言葉だと思います。

アーキタイプというのは集合無意識で本能的な枠組みの総称です。
あらゆる人の中に存在するイメージやシンボルといったほうがわかりやすいでしょうか。

神話の中に登場する「ヒーロー」や「母親」「悪魔」といった要素。
ユングは代表的な元型(アーキタイプ)として「アニマ」「アニムス」「グレートマザー」「トリックスター」「シャドウ」「セルフ」「オールドワイズマン」などあります。

ユング心理学ではこのアーキタイプを用いて、クライアントのイメージやシンボルを夢や内的な話、あるいはセッションの中でおこっていること、特にユング派では箱庭や夢分析、アートなどそれらをより掘り起こさせるような療法になっていますが、その中でクライアントの内面のプロセスをより育てていくようになるのです。

アメリカのFES(フラワーエッセンス協会)ではそれをアルケミーのプロセスとしてとらえ、魂の変容につなぐためにフラワーエッセンスを用いているわけです。

『フラワーエッセンス療法は人間の魂と自然の魂の関係を取り扱うものであり、二つに別れたアルケミーの伝統を統一し直す。それは新しい魂のアルケミーの先触れであり、古代の智恵を、人間の精神と自然についての現代の認識と統合するものだ。花咲く植物から生成されたエッセンスは、アルケミー的なクィンタ・エッセンティアを生み出し、自然のアーキタイプと人間の魂のアーキタイプの間で魂の対話を促す。』
「フラワーエッセンスレパートリー」より。

なので、花をみたときに多くの人が共通して感じるイメージがあります。
「桜」の花をみて感じることはどんなことでしようか。
また、桜は日本人とアメリカ人では異なる反応があるでしょう。
それは桜が日本人のアーキタイプにより近い花であることからくると思います。
「桜」をみたときに「日本」という言葉を思うでしょう。あるいは「和」という言葉かもしれません。「一年」という時間を思う人もいるかもしれません。
「また今年も桜が咲いた」「今年も桜の季節がやってきた」と思う人が多いからです。桜を一年の基準とおいていることが多いと思います。
また、日本人は寄席などで笑いを増すために呼んだ人たちを「サクラ」と言いますが、この言葉からも桜は「花がある」「にぎやかになること」など春の象徴であり、高揚感を増すものでもあるという認識があります。

それらがアーキタイプとして日本人の中にあるのです。

フラワーエッセンス療法では花の中にあるアーキタイプと共鳴することによって、個人の中にある魂のアーキタイプを育てたり、呼び覚ましたりすることを可能にします。

日本人として生まれたことに何か自分の中で意味をみいだせないとか
日本より海外で暮らすことが多いとか何か「日本」というキーワードで
ひっかかりがある人がもしかしたら桜のフラワーエッセンスを飲むことで日本人であることの意味を見いだすことも可能になるかもしれません。

つまり、花のアーキタイプを理解していくことはフラワーエッセンスを用いていく上でとても重要な要素であるといえます。